「飲み会で新人が全く動かなくてイライラする」
こういった悩みを持っている人、いませんか?
新入社員も会社に慣れてきて、職場での飲み会、忘年会など増えてくる時期になります。
そういった時に新入社員が飲み会の席で全く動かずにいることを目撃すると、上の世代の人からするとイライラしてしまうこともあるでしょう。
しかし、新人が動かない、喋らないでいるのには理由があります。
そこを理解しないまま、新人に怒っても新人は委縮して、今後の飲み会に来なくなったり、居心地が悪くなったりします。
そうなると、周囲の人もメリットはありません。
今回の記事では、新人が動かない、喋らない理由を先輩社員ができることを紹介していきます。
こんな人におすすめです。
- 職場で新人を指導する、管理する立場の人
- 新人が飲み会で使えないと思っている人
- 自分が新人の頃はもっと動いてた…と思っている人
それでは早速見ていきましょう。
飲み会で新人が動かない・喋らない理由
まずは飲み会で新人が動かない、喋らない理由を紹介していきます。
結論から言うと、新人は動かない・喋らないのではなく、動けない・喋れないからです。
先輩社員や上司からするとイライラするかもしれませんが、理由を知ると、案外腑に落ちるかもしれません。
まずは理由を知って、何が原因で動かず、喋らなくなっているのか理解していきましょう。
緊張している
新人は飲み会で緊張しているケースがあります。
先輩社員や上司は社会人になってから、何度も飲み会に参加しているので何の緊張もなく楽しく飲み会をしているかもしれません。
マナーやどう動いたらいいかもわかっているので、さほど緊張することはないでしょう。
ただ、新人はマナーや動き、会社の文化も知らないので、緊張してしまうことはよくあります。
ただでさえ、目上の人ばかりで緊張してしまうのに、何か動かないといけない、動かないと周囲がイライラすると思ってしまうと余計に動けなくなります。
最初はだれでも緊張するので、先輩社員や上司も多めに見ましょう。
何をしたらいいかわからない
次は、何をしたらいいかわからないことです。
コロナ渦以降、飲み会によるコミュニケーションは減少しました。
それもあり、新人たちは飲み会の席で何をしたらいいか、あまりわかっていない人もいます。
- 酒が空いたら注文する
- ビールを注ぐときはラベルを上にする
- 空いた皿やグラスは寄せておく
- 飲み物や食事が届いたら回す
- 皿をまわしたり、取り分けたりする
こういったことが、自然にできないこともあります。
また、幹事をする場合には、余計にわからないことだらけで困惑してしまいます。
最初は誰しもわからないことだらけなので、そのあたりは考えてあげるようにしましょう。
ミスをしたら怒られるかもと委縮している
飲み会でミスをしたら怒られるかもしれないと委縮していることもあります。
新人は入ったばかりなので、当然ミスや誤りをします。
そういった時に叱られると、委縮してしまい、思い切って動けなくなることありますよね。
飲み会の席でも同じです。
注文を間違えたり、取り分けがうまくいかなかったりといったことは起こりえます。
そんな時に怒られるかもと思ってしまうと、飲み会の席でも動くことを躊躇してしまいます。
昔は怒られて当然だったという考えを持っている人もいると思いますが、今は時代が変わっています。
先輩社員や上司も時代の変化に合わせて考え方を見直していきましょう。
何の話をしたらいいかわからない
新人が飲み会で喋らない理由として、何の話をしたらいいかわからないことがあります。
新人は会社のこともあまり知らず、社会のこともあまり知りません。
これは経験が足りていないので仕方のないことです。
そんな状態では、当然何の話を飲み会ですればいいかわからなくなります。
意味不明な発言をして、場をしらけさせてもいけないし、悩んで発言できないなんてことはよくあります。
後に紹介しますが、ここも先輩社員や上司から、話を広げていくように気を付けていきましょう。
話についていけない
次は話についていけないことです。
先ほども言ったように、新人は社会経験も仕事の知識のことも不足しています。
そのため、先輩社員や上司が話していることに、ついていけないことはざらにあります。
- 数年前の〇〇の時は大変だった~
- 営業部の〇〇さんは次課長になるらしいぞ
- 今のプロジェクトはこうして~
話についていける人からすると楽しいですが、ついて行けない人からすると地獄です。
話をするときのマナーとして、誰でもわかるように話をするのが基本だとよく言われています。
目下の人に対しては言う割に、飲み会で自分が話す時は、新人のことを考えずに発言することは意外とよくあります。
こんな状態だと話についてけずに、喋らなくなることは当然です。
話が面白くない
最後は話が面白くないことです。
飲み会の席の話って、皆が盛り上がる話もあれば、一部の人だけ盛り上がる話もあります。
- 内輪ネタ
- 誰かが仕事で失敗した話
- 人のうわさ
- 下ネタ
- 人のプライベートのだらしない話
こういった話は、一部の人には盛り上がっても、聞いていて面白くないと感じる人もいます。
私も飲み会でこういった話が出ると、
「しょーもない。つまらない話してないでもっと別の話しようよ。」
と思って黙々と食事をしていますw。
話のネタを選び、最初に話をするのは先輩社員や上司が多いので、そこは配慮をするようにするのが先輩社員や上司の役割だと思っています。
先輩社員や上司ができる対処法
ここまで、新人が動かない・喋らない理由について解説しました。
先輩社員や上司からすると、ちょっと耳が痛くなるような理由もあったと思います。
ここで、
「俺たちの頃もそうだった。こうやって覚えていくんだ。」
と思っている人もいると思いますが、自分が嫌だったことを後ろの世代に悪循環させても仕方がありません。
むしろ先輩社員や上司が気を付けてあげることで、新人も動けるようになり、飲み会を楽しめるようになります。
そんなに難しいことじゃないので、対処法を見て実践していきましょう。
新人に丁寧に教える
まずは新人には丁寧に教えましょう。
「いい大人なんだからこれくらいわかるだろう」
などといった考えは持ってはいけません。
勝手な妄想で相手の理解力を図ってもろくなことにはなりません。
飲み会に誘っている立場なのだとすれば、今後のことも踏まえてきちんと教えるようにしましょう。
- 乾杯の時は先輩よりもグラスを下げる
- 食べ終わった皿やお酒は下げる
- 多めに出してもらったらお礼を言う
先輩社員や上司の常識は、新人には備わっていません。
なので、こういったことをしてほしいのなら、丁寧に教えましょう。
教えることもできない人が、新人のことをとやかく言う筋合いはありません。
面倒かもしれませんが、ここは先輩社員の仕事として、しっかりやりましょう。
先輩社員が率先して動く
新人に頼りっぱなしにするのではなく、先輩社員が率先して動くようにしましょう。
先ほどの新人に丁寧に教えることと合わせて、実践していくといいでしょう。
正直なところ新人からすると、いきなり飲み会の動きを任せられても困るだけです。
新人に教えることに加え、自ら率先して動くことで新人が理解力が深まることになります。
「先輩がこうやって動いているからマネをすればいい」
こう思ってもらえるように動きましょう。
飲み会での立ち回りも仕事と同じです。
先輩の動きを見て新人は育つので、意識的に取り組むようにしてくださいね。
失敗してもフォローする
もし新人が失敗しても、先輩社員がフォローしましょう。
飲み会の席に慣れていない新人は、当然失敗をします。
- 上司のお酒がなくなっていても注がない
- 話に夢中になって食事をまわさない
- 注文を間違える
- 幹事をしても、グダグダになってしまう
こういった失敗が起きるのは、新人であれば当然です。
こういった経験を通じて、立派になっていきますが、この失敗時には、先輩社員がフォローします。
先輩社員の経験を使って、次どうすればいいか、対処をしたうえで、新人に丁寧に教えるといいでしょう。
話題を振る
新人が喋らない時は話題を振るようにします。
飲み会では、大人数になると、どうしても喋る人、喋らない人が出てきます。
これは新人に限った話ではありませんが、新人は特に委縮してしまうと話ができなくなります。
話に入れていないと感じたら、先輩社員や上司から積極的に話題を振りましょう。
新人は自分から話題を起こして話をするなんてことはまずできません。
何を話したらいいか、全くわからないからです。
基本的には上の立場の人が話の発端作り、皆が話を聞き、話題を広げていく形となります。
新人が分かる話をして、ちゃんと話を振ってあげて、皆が楽しく会話をできるような飲み会にしていきましょう。
話をちゃんと聞く
新人の話はちゃんと聞きましょう。
先輩社員や上司からすると、新人の話なんて大した経験もなく、つまらないと感じるかもしれません。
「俺にもそんな時あったから大丈夫。ところで~」
なんて話をちゃんと聞かずに話題を変えたりするようなことは、絶対NGです。
飲み会で勇気をもって発言しているのに、ちゃんと話を聞かないことは、失礼に当たります。
こんなことが続いてしまうと、新人は話をしても仕方ないと思い、飲み会がつまらないものだと認識するようになります。
こうなると、職場の雰囲気も下がるし、いいことはありません。
新人の話は、初心を思い出させてくれたり、職場に染まってしまった考えの外の話を聞かせてくれたりと、気づきを多く与えてくれることもあります。
上の人の話を聞くくらい、いやそれ以上に真剣に話を聞きましょう。
そうすることで、新人も話をしてくれるようになり、関係性も深まっていくことになるでしょう。
話題を選ぶ
最後は、話題を選ぶことです。
新人にとってつまらない話をしても、新人は会話に参加してくれません。
貴重なプライベートの時間を割いて飲み会に参加しているのに、つまらない話題ばかりだと、もう飲み会なんて来たくないと思うようになります。
そうならないためにも、皆が興味があるような話や、有意義な話をしましょう。
- 好きなことや得意なことの話
- 説教ではない、新人が興味ある仕事の話
- 旅行などの趣味の話
上記に紹介した話題は、私が飲み会で話をしてもいいかなと思える話題です。
話題は人やその場の雰囲気に寄りますが、内輪ネタやその人しかわからないような話、嫌な気持ちになるような話題は避けましょう。
まとめ
今回は飲み会で新人が動かない・喋らない理由と対処法について紹介しました。
私は飲み会で新人が動かない・喋らない理由は、先輩社員や上司にあると思っています。
そのため、先輩社員や上司の意識を変えることからスタートしていった方がいいと考えています。
そもそも新人が動かないといけないなんて文化なんてもう時代遅れで必要ないと思っています。
今は、誰しも対等でお互いできることを協力し合ってやっていく時代です。
若いからといった理由で新人に押し付ける横柄な考えは淘汰されていくべきと考えています。
これからの時代、若い力は必要になっていくこと間違いありません。
新人が楽しく、のびのびと仕事をしてくためにも、飲み会をやる場合は、今回紹介した方法を実践していくことを強くおすすめします。
皆がマナーを守って、誰かに押し付けることなく、楽しい飲み会をするようにしましょう。