私は高校卒業のタイミングで大学に行かない人生を選びました。
高卒で働き始めた当初は、高卒と大卒の違いが大して分かっておらず、一部の人からはもったいないと言われることもありました。
かれこれ、高卒で就職してから10年ほど経った今、高卒と大卒の違いについて、はっきりと見えてきました。
ここで、高卒で悩んでいる人や、大学進学していいのか悩んでいる人へ向けて、高卒と大卒の違いを私の体験を踏まえて紹介していきたいと思います。
今回の記事はこんな人におすすめです。
- 高卒と大卒の違いをとにかく知りたい
- 大学に行かない人生はもったいないのか?
- リアルな体験談を知りたい
今回紹介する内容には、人によって役に立たないものもあるかもしれません。
ただ、私の経験を踏まえて、リアルな高卒の実情と考えについて参考にしていただければと思います。
高卒と大卒の違い10選

それでは早速高卒と大卒の違いを10個紹介していきます。
私が違いを感じたことになるため、もしかしたら当てはまらないものも出てくるかもしれません。
ただこの違いを知っておくことで、今後の人生の選択や今までの選択について考えるきっかけになると思います。
きっと参考になるものが一つは出てくると思うので、じっくり読んでみてください。
高卒は収入が少ない、大卒は収入が多い
まずは収入面です。
基本的に高卒は収入が大卒より少なく、大卒は高卒より収入が多いです。
高卒:約273,800円
専門学校卒:約294,200円
高専卒、短大卒:約292,500円
大卒:約362,800円
大学院卒:約464,2000円
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別
見てもらうとわかるように、高卒と大卒の月給は10万円近く差が出てきます。
生涯賃金の差は6,000万円ほどの差になるとも言われており、学歴の違いでこれだけの収入差があります。
実際に働いてみても、同じ仕事をしていても大卒の方が給料が高く、生活に余裕があるように見えます。
また、高卒で4年働いた人よりも大卒の初任給の方が多いなんてこともザラにあります。
(これを目の当たりにすると、高卒の人は結構きついです)
4年間の大学での勉強の差は、生涯年収に大きな差をもたらしてくるので、高卒の人は覚えておきましょう。
高卒は0円からのスタート、大卒は借金からのスタート
就職時、高卒は借金はほぼありませんが、大卒は奨学金を借りていると借金からのスタートです。
この借金からのスタートは冷静に考えてみると、かなり大きなものとなります。
18歳~22歳まで大卒は働いていないのに対し、高卒は4年も働いている差があるのに加え、借金もあるとなるとかなりきついです。
以下の表を見てみてください。
項目 | 高卒 | 大卒 |
---|---|---|
月収 | 292,500円 | 362,800円 |
年収 | 3,510,000円 | 4,353,600円 |
18~22歳までの収入差 | 14,040,000円 | ▲4,000,000円 |
30歳までの収入差 | 42,120,000円 | 30,828,800円 |
35歳までの収入差 | 59,670,000円 | 52,596,800円 |
40歳までの収入差 | 77,220,000円 | 74,364,800円 |
45歳までの収入差 | 94,770,000円 | 96,132,800円 |
こちらは勤務年数に平均年収をかけて、奨学金を差し引いた金額を表示しています。
見ての通り、40歳までは、高卒の方が収入が多く、45歳ごろになってようやく大卒が逆転します。
また、人によっては高卒の場合は、大学費用が節約できたので、親から援助金をもらうこともあります。
あくまで皮算用にはなりますが、これを見ると若い時は高卒の方が多くお金を使えると言っても過言ではないでしょう。
高卒は出世しにくい、大卒は出世が早い


高卒は出世しづらく、大卒は出世しやすい傾向にあります。
これは皆さんイメージつかみやすと思います。
高卒の方が早く働いて会社に貢献しているにもかかわらず、大卒はそれを横目にどんどん昇進していきます。
高卒で一生懸命働いている人からすると、精神的にきついと感じる要因にもなります。
「どんなに頑張っても高卒は部長クラスまで」
などと決まっている会社もあるくらいです。
大卒が早くから出世していくため、収入も離されていくのと目の当たりにすることになってしまい、高卒はきついと感じるようになります。
高卒は転職しにくい、大卒は転職しやすい
転職するときも高卒と大卒で大きな差があります。
就職してから、
「やっぱりこの会社違う…」
と思った時に転職を考えることになりますが、高卒の人は厳しい現実を目の当たりにします。
最終学歴:大卒、大学院卒
この言葉があるだけで、応募すらできず、転職先がいきなり絞られてしまいます。
その点、大卒であれば、比較先転職先も多く、学歴面での応募条件で落とされることはあまりないでしょう。
若い時であれば、まだまだ取り返しがつくので、高卒の人も職務経験を積んで、ステップアップ転職をしていくのがおすすめです。
高卒は就活が楽、大卒は就活がキツイ
卒業時の就活は高卒が楽で大卒はキツイことが多いです。
これは私の経験談になりますが、高卒であれば学校の先生が就活をサポートしてくれます。
就活先候補を探してくれたり、日程調整をしてくれたり。
右も左もわからないような18歳にとってはめちゃくちゃありがたく、本人は就活対策に集中できます。
しかし、大卒であればそうはいきません。
先生は研究や授業で忙しく、一人一人の面倒を見ている暇はありません。
そのため、エントリーシート作成や面接対策、就職先探しなど、全て自分でやる必要があります。
高校の就活のように、先生が手厚くサポートしてくれることも少ないです。
大卒の就活がキツイと言われる要因はこういったところにもあると思っています。
高卒は仕事の考えを早く持てる、大卒は仕事の考えを遅く持つ


早く働いている分、高卒は仕事の考えを早く持て、大卒は遅れて持つようになります。
高卒は18歳から働いているので当然ですね。
22歳の時点では高卒は4年働き、大卒はまだ働いていない状態なので、
「仕事はこういうもんだ」
といった考えは高卒の方が早く持ちます。
若い時は高卒の方がしっかりしていると言われる要因はこういったところにもあると思います。
この考えは早くから持っておくと、人生の気づきや考えるヒントになってくるので、私は早く持っていてよかったと思います。
ただ、ゆくゆくは皆この考えは持つようになるので、あくまで早いか遅いかの違いでしかないですが。
高卒は視野が狭い、大卒は視野が広い
高卒は視野が狭く、大卒は視野が広いことが多いです。
これは就職してすぐの段階でははっきりと差として見えます。
当然ですが、高卒は高校までの経験しかない状態で社会に放り出されます。
大卒は18~22歳の多感な時期に大学という場で、様々な人と出会い、知識を身につけ、いろいろな経験をしています。
高卒が社会をほとんど知らないのに対し、大学での経験が大きく、新入社員の高卒と大卒の同期の差は大きなものに感じるでしょう。
同じように仕事をしていても大卒の考えに及ばないことも多く、自信を失ってしまう経験をするのも、高卒あるあると言えるでしょう。
高卒は22歳まで地獄、大卒は22歳まで天国
あくまで私の経験ですが、高卒は22歳まで地獄を味わい、大卒は天国を味わいます。
高卒の場合、高校卒業後就職し、慣れない社会で仕事をし、上司や先輩とコミュニケーションを取り、社会のよくわからないルールを学ばないといけません。
そんな時に、大学で楽しんでいる同級生を見ると、めちゃくちゃ辛い思いをします。
大学生も勉学やバイトに忙しいですが、高卒から見ると仕事の方が辛いし、楽しそうに遊んでいるところがピックアップされます。
また、大学の友達と食事をした時も、
「働いているから奢って~」
とたかられることもあり、その時は私もそれが普通だと思っていました。
冷静に考えると、大学卒業した友達が奢ってくれることってないし、金銭的には損してるだけでしたね。
こんな苦労してる状態でも、初任給は大卒の方が多いし、生涯年収も負ける。
これを考えると、22歳までの高卒はめちゃくちゃキツイです。
これはあくまで私の経験であり、大卒でも地獄を味わう人もいると思いますが、参考にしてみてください。
高卒はモテない、大卒はモテる


これも人に寄りますが、高卒はモテず、大卒はモテる傾向にあります。
これにはいくつか要因があります。
- 高卒が合コンなどの場に慣れてなく、大卒は慣れている
- 高学歴の方がモテる
- 大卒の方が優秀そうに見える
- 高卒は頭が悪いと思われる
- 将来性を考えても大卒の方がいい
この通り、多くの人は高卒よりも大卒を選ぶことが多いです。
これを見ると高卒の人は自信をなくしてしまうかもしれません。
しかし、高卒の人にもチャンスはあります。
正直、モテなくても彼女はできるし、結婚もできます。
モテるかどうかと、恋愛は別物です。
しっかりといい人と出会い、自分の内面を磨くことができれば、恋人を見つけて結婚することだってできます。
ここは学歴にこだわりすぎず、自分にとっていい人を見つけることを目指してみてくださいね。
「周りが結婚して、焦っている…」
そんな人は、結婚相談所に相談してみるのもいいでしょう。
最初は恥ずかしいかしれませんが、一度利用してみると恥ずかしさも消えてきます。
利用料もかかってはきますが、最初は無料で相談できるところもあります。
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とりあえず無料で話を聞いてもらって、興味があるようなら入会申し込みをする、興味がなければ見送ることも可能です。
ぜひ利用してみてください。


高卒は高卒を気にする、大卒は出身大学を気にする
高卒は高卒であることを気にし、大卒は出身大学を気にすることが多いです。
高卒であれば、大学生が羨ましいと感じるし、最終学歴が高卒であることをコンプレックスにもつ人がいます。
ただ、大卒も出身大学が気になり、自分よりもいい大学を出ている人を見ると嫉妬したり、出身大学の価値を気にする人もいます。
これにはどっちがいいという話ではなく、学歴を気にする人は、どこまで行っても気にするということです。
日本は学歴社会がいまだに続いていますが、正直社会に出ると学歴なんて意味を持たないので、気にするだけ時間の無駄です。
やりたいことをする、社会のためにがんばる、仕事の成果を出す。
自分の価値観に合ったやり方で、自分を満たせるようなことを取り組むようにしていきましょう。
まとめ


今回は私が大学行かない人生を選んだ結果感じた、高卒と大卒の違いを紹介しました。
高卒も大卒も、どちらもいいところがあり、よくないところがあります。
今回紹介した内容をまとめるとこうなります。
項目 | 高卒 | 大卒 |
---|---|---|
収入 | × | 〇 |
奨学金 | 〇 | × |
出世のしやすさ | × | 〇 |
就職のしやすさ | 〇 | × |
転職のしやすさ | × | 〇 |
仕事の考えの早さ | 〇 | × |
仕事の視野 | × | 〇 |
22歳までの楽しさ | × | 〇 |
モテる | × | 〇 |
学歴コンプレックス | △ | △ |
今回紹介した内容は、あくまで一例になります。
それぞれのよさを知り、よさを生かしていくことで、今後の人生良いものになっていきます。
社会人になってからの努力次第では、大卒よりも稼げることもあるし、いい仕事先が見つかったりいい生活ができるようになることもあります。
私は大学に行かずに、高卒で働いていますが、給料も平均年収くらいはあるし、休日もちゃんとあるし、楽しく生きています。
大学に行かなかったからといって人生が終わってしまう、楽しくないなんてことはありません。
大学に行かなかった人生を選んでも、努力や考え方次第で十分楽しむことはできます。
高卒の人も、
「人生終わった…」
なんて考えずに、いいことはたくさんあるので、あきらめずに前向きに生きていきましょう。
この記事を読んでくれた人が、学歴を気にせず、よりよい生活になっていただければなと考えています。
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