「こっちは金払ってるんだから」
こういった発言を聞いたこと、聞かされたことありませんか?
私は接客をしていた時、ふとお店で買い物をしている時、会社にお願いする時など、この発言を聞いたことがあります。
私はこの言葉を聞くとモヤっとするし、未だにこういった価値観を持っている人が案外多いことに驚愕します。
ここで今回は、「金払ってるんだから」の発言に対して、私が思うこと、言われた時の対処法について紹介します。
今回の記事はこんな人におすすめです。
- 金払ってる人がそんなに偉いの?
- なぜ一部の人は金払ってると偉そうになる?
- 「こっちは金払ってるんだ!」と言われた時はどうしたらいい?
それでは早速見ていきましょう。
金払ってるってそんなに偉いの?
お金払っている方が何かと上に立ちがちな日本ですが、そもそもお金を払ってるってそんなに偉そうにできるほどのことなんでしょうか?
結論、別に偉くないです。
なぜならお金を払うことで、それ相応の何かと交換しているから、金払っている側が偉いなんてことはありません。
深堀りしてみていきましょう。
なぜ金払ってると偉いと思うのか
そもそもなぜ金を払っていると偉そうにしてしまうのか、偉いと思い込んでしまうのか、理由をあげます。
- お金は何よりも価値が高いと思っている
- 金払っている客だから、ある程度のことをしてもらっていいと思っている
- その人の中では、多くのお金を払っていると思っている
- 相手の商品やサービスを軽視している
- 自分がされたことがあるから、店員に同じことをしてしまう
こういった理由が上げられます。
確かに、どれも納得できそうな理由ではありますが、それでも偉そうにできるほどのことではありません。
そもそも、お金を払って、その対価に納得できないのであれば、次回から利用しなければいいだけですからね。
続けてみていきましょう。
お金は商品・サービスと交換できるもの
お金は、商品やサービスと交換するためのものです。
- スーパーにお金を払って、食材を提供してもらう
- レストランにお金を払って、料理を提供してもらう
- 家主にお金を払って、家を貸してもらう
ただ交換できるだけのものですが、お金が恐ろしく価値があるものだと勘違いしてしまっている人がいます。
お金は商品やサービスと交換しなければ、何の価値もありません。
そのため、私はお金を払っている人が偉いなんて、全く思えません。
ただの交換道具で、お金を出す側が偉く感じる日本では、お客さんを過剰に大事にしすぎる文化があるからでしょう。
「金払ってるんだから」と言われた時の対処法・考え方
ここまで見てきたように、「金払ってるんだから」という人は、お金のことをわかっていません。
しかし、日本にはどうしても、勘違いしている人が多いです。
お客さま対応や、組織の中でこういった発言をされることはあると思います。
ここからは、こういわれた時の対処法と考え方について紹介します。
この言葉を真に受けてしまって、精神的にダメージを追ってしまうことは避けたいので、ぜひ頭の片隅にでも入れておいてください。
聞き流す
一番おすすめしているのは、聞き流すことです。
「お金払ってるんだから~」と言われても、スルーしましょう。
接客業していると、完全に無視はできないかもしれませんが、「お金払ってるんだから」のところだけ無視します。
「これだけお金払ってるんだから、このくらいのサービスしてくれてもいいだろ」
こういわれた時も、最初のところは無視して、
「〇〇のサービスをするのは致しかねます」
のように、「お金払ってるんだから」は無視して、聞かれたことだけ答えましょう。
このように言う人は、「お金払ってるんだから」を僻みのように使ったり、無理やり理由つけたりすることで、少しでも自分の都合の良いようにしようとしているだけです。
下手に話に食いつかず、淡々と話を処理するといいでしょう。
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お金払ってるのがそんなに偉いのか聞いてみる
接客業でやってはいけませんが、会社内や友人が言っている場合は、お金払ってるのがそんなに偉いのか聞いてみるのもいいでしょう。
案外、言葉を発している側は、どういう意図でその発言をしたのか、意識していません。
そのため、外から聞いてみることで、冷静さを取り戻すことができることがあります。
冷静さを取り戻した人が、その発言が間違っていたと認識できれば良いし、それでも間違っていないと主張するのであれば、おそらくあなたと価値観が合いません。
こういったところが価値観合わないのであれば、一緒に過ごすことは難しいです。
後述しますが、距離を置くようにしましょう。
極力距離を置く
そもそもこういった発言をする人とは距離を置いた方がいいです。
この記事を読んでくれている人は、「お金払ってるんだから」の発言に疑問を持っている人だと思います。
疑問を持っている人は、こういった発言をする人とはまず合いません。
むしろモヤっとしたり、なんか違うと思っている人だと思います。
まず価値観が合わないと思うので、距離を置きましょう。
個人なら距離を置くだけでよいですが、会社内の経営層や上司が、取引先にこういった発言をしている場合は、転職した方がいいです。
こういった発言をしている会社は、サービスや商品を受けていることに感謝していない組織のため、そのうち痛い目に合います。
自分の価値観と合わない会社に勤めると、自分が疲弊するだけなので、さっさと転職してしまいましょう。
カスハラになる可能性もある
そもそも、「金払ってるんだから」を理由に、過剰な要求を店側にすることは、カスハラ(カスタマーハラスメント)にあたる可能性があります。
カスタマーハラスメントとは、暴行・脅迫・暴言・不当な要求といった、顧客による著しい迷惑行為のことである[1]。略してカスハラともいう。
Wikipediaより
カスハラは、今日本で大きく話題になっています。
こういったことがカスハラに当たる可能性があります。
- 大声で怒鳴る
- 土下座の要求
- 金品やサービスの要求
- 威圧的な行動、発言
- しつこい言動
「金払ってるんだから」の一言でカスハラに当たるわけではありませんが、その後ろの言葉遣いや、行き過ぎた行動はカスハラに当たる可能性は十分あります。
もしこういった発言や行動、要求をされた場合は、会社の相談窓口へ連絡したり、警察を呼ぶことも考えましょう。
まとめ
今回は「金払ってるんだから」の発言について、解説してきました。
日本は、お客さまを大切にする素晴らしい文化があります。
この文化はぜひ今後とも守っていってほしいと私は思っています。
しかし、この文化を勘違いしてしまい、お客さま側に立った時に勘違いしてしまって、過剰な要求をしてしまう消費者がいるのも確かです。
非常に悲しいことだと思いますが、こればかりは、どうしようもありません。
一人一人が気を付けて、お金を払っている側も、商品を提供する側もお互いが敬意を持って対応できれば理想ですが、簡単にはいかないですよね。
この状態だと、店側の店員さんが疲弊してしまうため、こういった発言を受けた時に、極力スルー出来るよう、スキルを身につけてほしいと思います。
商品を提供されるお店が、不必要な苦労がないよう、自己防衛するための方法は身につけて損はありません。
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お客さんとお店、お互いが気持ちよく過ごせるような社会となればいいなと私は心から思っています。