会社員として仕事をしていると、厳しい人が多いと感じる人はいるでしょう。
そんな中でも、
「この人は優しい!相談しやすいしいい人」
こう思える人も一人くらいはいるんじゃないでしょうか?
確かに優しい人に対しては、聞きやすいし相談もしやすいし、職場にいてくれるとありがたい存在です。
ただ、一部の人からすると、
「あの人はいい人だけど仕事はできないよね」
と思っている人もいます。
優しい人が仕事できないと言われるのは、会社員として仕事をしていると珍しいことではありません。
今回は優しいいい人ほど仕事できないと言われる理由と、対処法を紹介していきます。
今回の記事はこんな人におすすめです。
- 仕事がどんどん溜まってきて、しんどい
- つい仕事を引き受けてしまって、もう限界かも
- 仕事で忙しいのにみんな話しかけてきて、仕事が進まない
こういった悩みを抱えている人へ、しんどいと感じて潰れてしまう前に、何か助けになるような内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
優しい人が仕事できないと言われる理由
はじめに、優しい人が仕事できないと言われる理由を紹介していきます。
決して仕事ができないというわけではないのに、優しい性格が災いして仕事ができないと言われてしまうということがあります。
こういった残念な事態になるのを避けるために、まずは理由を押さえておきましょう。
仕事を押し付けられる
まずは優しい人ほど仕事を押し付けられるということです。
仕事は誰がやる仕事が明確になっているものと、曖昧になっているものがありますよね?
ある程度誰がどの仕事をするか決まってはいるものの、どれに属するかわからない仕事もあります。
そういった仕事は、優しい人に振られることが多くなります。
仕事を振る人からすると、
「めんどくさい人に仕事振って嫌口言われるよりは、優しい人に振って受け入れてもらう方がいいや」
こう思って、仕事を振ってきます。
優しさを利用されてしまって、仕事を振りやすい人に仕事振るという良くない構図が出来上がってしまいます。
優しい人は仕事を振られると、相手の気持ちも考えつつ、
「自分も仕事きついけど、誰かがやらないといけないし、断ると悪いし…」
と相手や周囲のことを考えて仕事を引き受けてしまいます。
その繰り返しで、仕事が溜まっていって、仕事が処理しきれなくなり、周囲から仕事ができない人のレッテルを張られることがあります。
相手のことを考えて仕事を引き受けたつもりが、結果的に相手に迷惑をかけてしまうことが優しい人あるあるです。
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意見がはっきりしない
次は意見がはっきりしないことです。
仕事では、たびたび意見や考えを求められることがあります。
そんな時に、はっきりとした意見が言えないと、
「はっきり言ってくれよ!あいまいな表現しないでくれよ!」
こんなことを言ってくる、自己肯定感高い厳しい系の上司に苦しみます。
優しい人の心情としては、
- 確実なことが言いきれないので、「~思います」といった表現になる
- A案もB案もどっちも一理あるから、決めきれない
- 押しに弱く、自分の意見を突き通せない
こういった感じで、優しいがゆえに意見をはっきり言うことができず、優秀な人でも優秀さが伝わりにくかったりします。
スピード感がない
次はスピード感がないことです。
優しい人は、穏やかな性格をしている人が多く、マイペースに淡々と仕事をしている人が多いです。
仕事も丁寧で、しっかり考えてから行動することも多いです。
ただ、その分スピード感にかけるところもあり、せっかちな人からするとイライラされることがあります。
優しい人は急な案件を頼まれても断れず、短時間で急な案件が複数頼まれた場合でも断れません。
そうやって案件をためてしまって、最初に頼まれた人から
「まだできていないのか!仕事が遅いな!」
と言われてしまうなんてことも。
優しさが仇となって、スピード感のある仕事は苦手な一面があります。
リーダーシップがない
優しい人はリーダーシップがないと感じることも、仕事ができないと言われる要因です。
日本の会社員は出世すると、主任、係長、課長、部長、支店長…と役職が上がっていくことが多いです。
役職が上がると部下を持つことになり、その部下の面倒を見たり、管理職としてメンバを引っ張っていく立場になります。
昔の大企業であれば、管理職になる人は体育会系の人が多く、
「俺の言うことに黙ってついてこい!」
という昔ながらの親分肌の人が多くいました。
こういった人は、頼りがいやリーダーシップがあり、部下を引っ張っていく力があります。
その点、優しい人が管理職になった場合、部下の意見をちゃんと聞いてくれたり、メンバで意見を出し合って決めたりと、昔の管理職とはかなり違った印象になります。
そうなった時に一部の人たちからすると、
「あの課長、優しいけど頼りがいに欠けるし、リーダーシップが足りないよね」
なんて言われてしまうことがあります。
意見をたくさん聞く分、ハッキリしなかったり、早く決断する必要のあることがすぐ決断できず優柔不断になったり。
こういったことがあるため、優しい人は出世があまり早くないこともあります。
優しい人が昔ながらのリーダーシップを出していくことは、かなり厳しいので、管理職としての評価になりづらいのは優しい人にとってつらいところですね。
優しい人が仕事できないと言われないためにできること
ここまで優しい人が仕事できないと言われる理由について紹介しました。
理由はいくつかありましたが、私は優しいから仕事ができないということはないと考えています。
優しい人ならではの欠点が目立ってしまうと仕事ができないと言われがちになりますが、そこを何とかすれば仕事できないと言われなくなるはずです。
ここからは、優しい人が仕事できないと言われないためにできることを紹介していきます。
優しい人や、身の回りにいる優しいけど苦労している人への解決策になるので、ぜひ続けて読んでくださいね。
時には仕事を断る
まずは時には仕事を断ることを試してみましょう。
優しい人は、仕事を何でも引き受けすぎているところがあります。
自分の仕事だけでも忙しいのに上司からの頼みごとを受けたり、相談しやすいからとなんでも相談に乗ったり…
この仕事が次から次に来ていると落ち着いて仕事をする時間が取れません。
ここで時に思い切って仕事を断ることをします。
「仕事断ると嫌な顔されるんじゃ…」
と思う人もいるかもしれません。
ただ、考えてみてください。
- 処理しきれないのに仕事を引き受ける
- 誰でもいいからお願いしたけど、大して重要でもなんでもないこと
- 面倒なこの仕事、前回やってくれたからまたお願いされる
こんな感じで仕事を依頼されて受けていると、仕事が減ることはありません。
ちょっと厳しいと思ったら思い切って、
「今立て込んでて、急ぎでないなら後でお願いします」
「今日はできないので、1週間後でよいならやります」
今はできないが、期間をもらえばできるといった感じで伝えましょう。
こうすると相手は、忙しいことも察知してくれるし、立て込んでいない他の人に頼んだり自分でやったりするはずです。
最初は勇気がいるかもしれませんが、一度断ってみると案外みんな受け入れてくれることを認識できます。
仕事を振られるときつい時は、一度断ってみることを試してみてください。
テイカーから離れる
次はテイカーから離れることです。
世の中には、ギバー、テイカー、マッチャーといった3種類の人間が存在します。
- 人に与え続けるギバー
- 人から搾取するテイカー
- ギバーとテイカーの間のマッチャー
この中のテイカーからはとにかく離れるようにしましょう。
テイカーは人から助けてもらっても大して感謝もせず、一度やってもらったからとまた頼みごとをしていきます。
それで断るとキレたり不貞腐れたりする非常に厄介な存在です。
ただ、ここでまた引き受けてしまうと、永遠に頼まれごとをしてきて、あなたがテイカーに頼んだ時はやってくれないといったことになりかねません。
そのため、思い切ってテイカーからの頼みは断り、極力距離を保つようにしましょう。
関わってもろくなことがなく、優しい人ほど疲弊してしまうので、テイカーと関わることはおすすめしません。
間違ってもいいから意見を言う
次は間違ってもいいから意見を言うようにしましょう。
優しい人は意見を言うことが苦手で、板挟みにあうことも多いですが、思い切って意見を言うようにしていきます。
意見を言わないと、あなたにとって都合の悪い方向に進んでしまって、結局居心地が悪くなることに繋がってしまいます。
かといって、今まで意見を言ってこなかった人が急に意見を言うことはハードルが高いです。
少しずつ意見が言えるようになってほしいので、意見が言いやすくなるためにできることを紹介します。
- 最初は自分の意見に保険をかける(間違ってるかもしれないですけど、と最初につける)
- 知識を深めて発言の根拠を用意する
- 少人数の打ち合わせをする
こういったことから始めていき、ちょっとずつ意見が言えるようになると、少しずつ周囲もあなたの見る目が変わってきます。
「前は何考えているかわからなかったけど、ちゃんと考えているんだ」
周囲からこう思ってもらえるようになると、評価もされるようになり、仕事ができないなんて言われることもなくなってくるでしょう。
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仕事の取捨選択をする
仕事の取捨選択することも仕事ができないと言われることから脱却するために必要です。
ここでは、仕事をためこまないために断ると言うよりかは、自分のできる得意な仕事をしましょうということです。
優しい人は仕事を引き受けがちで、いろいろな仕事を任されることも多いです。
ただ、やっている仕事の中で得意でない仕事も引き受けていることもあるでしょう。
誰でもいいけどやっている仕事、誰がやっても大して成果が変わらない仕事、面白くない仕事など…
会社員として仕事している以上、中々仕事の選択は難しいですが、プラスαの仕事の内容は選ぶことができます。
例えばエクセルが得意な人なら、
- 他の人がやっている仕事を関数やVBAで効率化
- 部署メンバのタスク管理表を作る
- データ入力や集計作業は積極的に引き受ける
こんな感じで、自分が得意な分野の仕事を増やしていくことが大切です。
こうすることで、得意なことなので仕事の成果が出やすく、周囲からの評価も高くなっていきます。
苦手なことの仕事を減らし、得意なことの仕事の割合を増やしていく。
これを意識して仕事していくようにすると、仕事できないなんて言われることも減ってきますよ。
まとめ
今回は優しい人ほど仕事できないと言われる理由と、いい人がしんどい思いをして潰れる前にできる対処法を紹介してきました。
優しい人は、職場では頼りにされるし、いなくてはならない存在です。
ただ、そんな人が周囲から搾取されて、しんどい思いをして、精神的に病んでしまうなんてことも多いです。
この社会では、優しい大人しい人ほど搾取されて潰れてしまうということがあり、無神経でがめつい人ほど上に上がっていくという仕組みが多くあります。
私は優しい人が社会からも優しく扱われ、ストレスが減っていくような社会になればいいなと考えています。
私にできることは少ないですが、内向的な人が会社でしんどい思いをしないよう、このブログで解決のヒントとなるような記事をこれからも書いていきます。
優しい人がストレス少なく、生きやすい社会になることを願っています。
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