「高卒で働いて後悔している」
「高卒で就職すればよかった」
こういった発言がネット上には出てきます。
正直なところ、高卒で後悔している人、後悔していない人、どちらも存在しています。
高卒で働くか、進学するかは人生において大きな分岐点と言えるでしょう。
悩む気持ちは大いにわかります。
ここで今回は、高卒の私が、高卒で就職してよかったこと、後悔したことについて解説します。
かれこれ高校卒業から10年近く社会人をやっている私ですが、何だかんだ高卒でも悪くなかったかなと思っています。
今回の記事はこんな人におすすめです。
- 高卒で働こうか悩んでるけど、実際のところはどうなんだろう
- 高卒で今働いているけど、良かったことってなんだろう
- 親は大学に行けっていうけど、私は高校卒業後すぐ働きたい
これから高卒で働こうか悩んでいる人、高卒で働いているけど、本当によかったのか悩んでいる人に向けて、今回の記事を用意しました。
ぜひ最後まで読んでみてください。
高卒で就職してよかったのか?

私は高卒ですが、高卒で就職して良かったのかどうか、少しお話します。
結論、高卒で就職してよかった気持ちが7割、進学すればよかった気持ちが3割といったところです。
この記事を書いているのであれば、高卒で就職して良かった気持ちが10割と言えればいいですが、必ずしもそうとは言い切れません。
ただ、高卒だったからこそ、いろいろと考える機会があったと思います。
この記事を書いているのも、高卒だったからこそだと思いますし、高卒じゃなければブログを書いていなかったかもしれません。
そう考えると、高卒で就職して良かったかなと考えています。
ここから、私が高卒でよかったこと、後悔したことを実体験踏まえて紹介していきます。
高卒の人も、高卒で就職すればよかったと後悔している人も、参考になる内容になっているので、ぜひ最後まで読んでいってください。
高卒で就職してよかったこと

まずは高卒でよかったところについて解説します。
「高卒にメリットなんてあるの…?」
こう思っている方、安心してください。
高卒には、大卒、短大、専門卒などにはないメリットがあります。
このメリットを知ることで、心の中での高卒の後悔のモヤモヤを解消できるかもしれません。
それでは順に紹介します。
進学費用が必要ない
まずは進学費用が必要ないことです。
当然、短大、専門学校、大学など進学すると進学費用が必要になります。
私立大学だとこんな感じです。
費用項目 | 費用 |
---|---|
授業料 | 930,943円 |
入学費 | 245,941円 |
施設設備費 | 180,186円 |
4年間合計 | 4,690,457円 |
この費用に加えて、生活費やサークル活動費、友人関係など含めると、さらに大きなお金が必要になります。
このお金を全て親が出してくれるという人もいるかもしれませんが、そうではない人が多く、バイトで生活費の足しにしている人もいるでしょう。
また、奨学金を借りている人もいますが、当然奨学金は借金です。
社会に出て働く自分が、返済する必要があります。
社会人になってから、この返済に頭を悩ましている人もいます。
その点、高卒はその後の進学費用が必要ありません。
この進学費用が必要なく、高卒後に稼いだお金をコツコツ貯めることができていれば、社会人の早い段階で、自分の資産を用意することができます。
この自分の資産に加え、借金がないことが、精神的にも経済的にも安定をもたらしてくれます。
借金があるとマイナスからのスタートですが、高卒だと0からのスタート、親が進学費用を用意してくれていてその一部をもらえればプラスからのスタートになりえます(あまりアテにするのはよくありませんが…)。
この進学費用がないのは、大きなメリットと言えるでしょう。
早くから自分のお金を持てる
高卒は、早くから自分のお金が持てるようになります。
進学すると、せいぜいバイトくらいしかできず、生活費含めると自分のお金として持つことはほとんどできません。
親や奨学金を頼って生きている状態なので、自分のお金とは言えないでしょう。
その点、高卒であれば、自分で仕事をして、自分で生活をできるようになれば、早くから自分のお金を持てるようになります。
この早くからお金を持てることのメリットは多くあります。
- 自分で稼いだお金を、自分のためにお金を使うことができる
- 家計管理スキルが身につく
- 若い時からお金を貯めれると人生楽
特に、早くから家計管理スキルが身についていると、今後の人生がめちゃくちゃ楽になります。
18~22歳のうちにこのスキルを身につければ、この間に貯めたお金はもちろん、今後の長い人生でも大きく役に立ちます。
こればかりは、「自分のお金」として認識しないとなかなか身につくものではありません。
自分のお金を持つことで、意識が変わります。
この意識を持つことは、早ければ早いほど良いので、これは高卒の大きなメリットと言えるでしょう。
早くから社会人経験を持てる
高卒は早くから社会人経験を持つことができます。
学生でもバイトで仕事はできますが、バイトとは比べ物にならないくらい、社会人経験は大きなものです。
自分の仕事が会社に影響があること、責任感を求められること、自分の頭で考えて解決すること…
社会人で働くことで、多くの学びを得ます。
これは、バイトがダメ、学生がダメということではなく、社会人として働くことで学ぶことは多くあるということです。
上司や取引先との付き合いもあるし、会社の業績も考えないといけないし、周りのことも考えないといけない。
こういったように、社会人で考えるべきことは、非常に多いです。
この経験を早くから積むことができることは、18~22歳の間も、社会のことを考えるきっかけとなります。
この間の学習期間は非常に大きなものです。
大学で学ぶことよりも、多くのことをこの期間に学ぶことができれば、高卒でも十分良かったと言えるのではないでしょうか?
就職活動が比較的楽
高卒は就職活動が比較的楽なように思います。
大学で就職活動するときは、企業研究、エントリー、面接・試験対策、書類作成など、全て自分でする必要があります。
この就職活動でかなり苦しむ人も多いです。
その点、高卒で就職活動をする人は、学校の先生がサポートしてくれることも多いため、比較的楽と言えます。
履歴書や試験・面接対策も、先生が時間を取って協力してくれるケースが多くあります。
また、企業との連絡についても、先生が間に入ってくれたり、調整してくれたりすることで、自分は就職対策に集中することができます。
このサポートのおかげで、自分のレベル以上の企業への内定を取れる可能性もあるため、高卒の就活は恵まれていると言えるでしょう。
高卒で就職して後悔したこと

ここまで高卒のいいところを紹介してきました。
しかし、高卒もいいところばかりではなく、デメリットも存在します。
ここからは高卒で後悔したことを解説します。
メリット・デメリット両方を知ることで、これから就職する人も、既に就職している人も、モヤモヤが解決できるかもしれません。
ぜひ続けて読んでみてくださいね。
収入が少ない
まず高卒は短大、専門、大卒よりは収入が少なくなりがちです。
学歴別の月収平均は以下の通りです。
高卒:約273,800円
専門学校卒:約294,200円
高専卒、短大卒:約292,500円
大卒:約362,800円
大学院卒:約464,2000円
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 学歴別
また、同じ会社であっても、高卒よりも大卒の方が給料が高くなりがちです。
しかも、同い年であっても、大卒の方が給料が高くなることもあります。
「会社入ると学歴なんて関係ないだろ…」
こう思う気持ちはわかりますが、実際問題いまだに学歴による格差は存在しています。
この収入が少なくなりがちなのは、高卒で後悔しがちな点ですね。
転職先が限られる
次に転職先が限られることです。
一つの会社に一生勤め上げるのであれば、特段気にすることではありませんが、今の時代それは中々難しいものがあります。
高卒であっても、今の会社がなくなったり、別の仕事をしたいと思った時に、転職活動をすることがあります。
その際に求人を探してみると出てくるのが、「大卒以上」の文字。
先ほど同様、
「社会人になると学歴なんて関係ないだろ…」
と思いますが、企業としてもある程度の学歴を持っている人でフィルターをかけたいのでしょう。
この学歴フィルターによって、転職先が限られてくることは、高卒の宿命です。
もしかしたら、今までの実績で学歴フィルターを突破することはできるかもしれませんが、なかなか厳しいと言えるでしょう。
学生が羨ましい
これは18~22歳ごろの高卒に当てはまりますが、学生が羨ましく感じます。
この時期、学生の会話と言えば、
「サークルの飲み会超楽しかった!」
「夏休み2か月もあるから、旅行行き放題!」
こんな感じの話ばかりです。
この話を聞かされる18~22歳ごろの社会人は、すごく辛いです。
「自分は仕事でそんな長期間の休みないし、学生はいいなあ」
こう思ってしまい、学生を羨ましく思います。
この時期の自由な時間や楽しむ時間は何よりもキラキラして見えますからね。
学歴コンプレックスを持ってしまう
学歴コンプレックスを持ってしまうことも、高卒で後悔することの一つです。
高校までどんなに優秀な人であっても、そこで就職すると、最終学歴は「高卒」です。
反対に、高校までどんなに成績が悪くても、大学を卒業すれば最終学歴は「大卒」です。
この学歴は、社会からの目ではかならずついてきます。
学歴コンプレックスは、一度持ってしまうと、なかなか解決するのは難しいです。
社会人になってから大学に行くか、大卒に負けないくらい稼ぐか、くらいしか対処はないでしょう。
しかしこの学歴コンプレックスが、モチベーションになり、仕事や副業のやる気を出してくれるエネルギーにもなりえます。
「大卒に負けないくらい仕事も頑張る!」
こんな気持ちが芽生えることで、やる気にみなぎった社会人になれるので、学歴コンプレックスを活かすことも考えてみてくださいね。
まとめ

今回は高卒でよかったところ、後悔したところについて解説しました。
高卒で働いている人でも、いろいろな理由で就職した人がいると思います。
- 大学に行く費用が足りなかった人
- 勉強をもうしたくないと思った人
- 高卒ですぐやりたい仕事があった人
様々な理由があると思いますが、どうしても周りに学歴が上の人がいると、高卒でよかったんだろうかと思う時があると思います。
そんな時には、今回紹介した記事を思い出していただき、高卒には高卒のメリットがあることを再度認識してみてください。
少しでも「高卒でよかったかも」と思えるきっかけになれればうれしく思います。