- 上司はこう言ってるけど、他部署の人はこう言ってるし…
- 上司とその上司で仲が悪くて、間に入らされる!
- 取引先と会社の意見が合わないしどうすればいいの…
こんな感じで人と人の間に入って、板挟み状態になってしまう経験は誰しもあると思います。
特に内向的な会社員は板挟み状態になることが非常に多いと私は感じています。
私もよく板挟み状態になって「私にそんな言われても…」「もう直接話してよ…」と思うこと、よくあります。
今回は内向的な会社員が板挟みになるパターンと、なりやすい理由について紹介していきます。
なお、この記事を読んでも板挟みを解決することはできないと思います。
「こんなパターンあるよね」「こんな理由があるのか」と改めて見てみることで、共感してもらえたり、少し楽になるようなきっかけが見つかればいいなと思っています。
(何なら、私も板挟みになった時の解決法が分かっていません…)
では、気楽に読んでみてください。
板挟みになってしまうパターン
会社員は板挟みになってしまいやすい構図になっています。
それは一人で仕事ができず、誰かと関わらないと仕事ができないからです。
これがいいか、悪いかは置いておいて、この誰かとの関わりが板挟みを発生させる要因です。
人との関わり別のパターンをいくつか見てみましょう。
お客さん↔自分↔会社
接客業でよくあるパターンがお客さんと会社間の板挟みです。
このサービス使いにくすぎてお金払う価値ないよ!払ったお金返して!
返金?もうサービス提供してるんだから無理だよ。マニュアル通り断っておいてね。
こんな感じで、間で対応している担当者が板挟みになるケースはよくあります。
お客さんと会社の意見が合っておらず、間に入っている自分は両方の意見を聞かないといけない。
正直、これはつらいです。
ただお客さんの要望を全て叶えることはできないので、基本的には会社の意見を通すことになるでしょう。
自分の意見はここでは出せないので、モヤモヤが残ってしまうこともありますね。
他部署の人↔自分↔自部署の上司
他部署の人と自部署の上司との板挟みは、ほとんどの人が経験したことあると思います。
こういった商品作ってくれよ。できない?そんな言うならあなたがお客さんと交渉してみてよ!
商品作るにしても時間も費用も無理だって!今のうちの事情わかるだろ!?
こんな感じの板挟み、経験したことある人は多いんじゃないでしょうか?
同じ会社でも部署ごとで事情があるので、意見の食い違いは出てしまうものです。
この事情はわかるし、どちらかの意見は断らないといけないんですが、言いたいことをお互いが言いすぎて、間に入っている人が疲弊してしまうこともよくあります。
こういったケースって、案外直接話をしてもらうと、どちらかが折れて話が解決することも良くあるんですよね…
上司↔自分↔上司の上司
上司とその上司の間での板挟みは、上司間の仲が悪い時に発生しがちです。
今週はA,Bの課題を解決するから、Cは後でもいい。早めに取り掛かるように。
Cの課題はどうなったの?え、今月はしない?困るよ、Cも今週中にはやってもらわないと!
上司とその上司で言ってることが違う、正直やめてほしいですね。
ちゃんと上司間で説明をちゃんとして、進めてくれればいいんですが、仲が悪いせいでお互い説明ができていないことがあります。
部下からすると、「上司同士でちゃんと方向性決めてくれよ…」と思いますよね。
部下↔自分↔上司
中間管理職になると部下と上司の板挟みになることもあります。
え、この資料明後日までって…僕こんなの無理ですよ。断るか他の人に頼んでください!
明後日までに資料できない?困るよ〇〇さん。役員にも報告しちゃったんだから。
中間管理職の苦悩とも言えますね。
会社員は中間管理職の連続(平社員<主任<係長<課長<部長など…)なので部下を持つと、この悩みを持つ人も多そうです。
部下がハッキリと意見を言うタイプの場合は、このパターンになる可能性が多いですね。
自分もハッキリと意見を伝えればいいですが、性格上なかなか厳しいところもあります。
「どっちか私のことも考えてよ…」と悩んでしまうこともありますね。
板挟みになりやすい理由
ここからは板挟みになってしまいやすい理由を考えてみたので、紹介します。
一概にこれが全ての理由というわけではありませんが、見てみてください。
決定権がないから
まずは「決定権がないから」です。
板挟みになった時に自分で「これはこうです!なのでできません!」といったように、自分で決定する権利を持っていれば、板挟みになることも減りますよね。
ただ、多くの会社員は決定権を多く持っていません。
- ちょっとした物品を購入するにも、上司や経理部門からの承認が必要
- 新しいことをしようとすると、上司への資料や押印のスタンプラリーの連続
- 自分で考えて行動すると勝手に決めるな!と言われることも…
こんな感じで、何かをするには自分一人で決めれず、誰かと相談・打ち合わせをして決める必要があります。
そのため、その場で決断できることは非常に少なく、持ち帰ることも多いです。
持ち帰って検討し、結果を伝え、また何か新しいことを言われ、また検討…
ここで間に入っている人は「自分で答え出せないから、いろいろ言わないでくれ!」と思ってしまいますよね。
意見を強く言えないから
「意見を強く言えないから」も理由の一つです。
何なら、これが一番大きな理由かもしれません。
内向的な会社員は正しいか正しくないかに関わらず、意見を強く言うことが苦手です。
- こっちの意見が正しいと思ってても、相手が強い口調だから、意見を言えない
- どっちの意見も一理あるから、強く意見を言えない
- 意見を言ってもほとんど受け入れてもらえないから、意見を言えない
内向的な会社員が意見を強く言うことは非常に労力を使います。
それはどんなに気を付けても、相手が不機嫌になったり、怒ったり、イライラしたりすることはあるからです。
その場で意見が言えずに相手の圧に負けて、苦労してしまう内向的会社員は数知れずいると思ってます。
あまりため込みすぎると精神的に病んでしまうこともあるので、我慢のしすぎには気を付けるようにしてくださいね。
自分の意見がないから
「自分の意見がない」人も板挟みになりやすいです。
- お前はどっちなんだ!とお互いから詰められる
- どっちの意見も一理あるし、一概には言えないし…
- 正直自分にとってはどっちでもいいから
こんな感じで、自分の意見を持たない人は、どっちつかずの状態で間を取り持つ…みたいなことになってしまいがちです。
ただ、自分の意見を持ったら持ったで、意見には責任が伴いますからね。
よく「自分の意見を持って行動しろ」とか言われますけど、意見を持てない人は意見を持って行動したことで何か嫌な経験があった人のはずです。
特に会社に入ってから嫌な経験をしてしまったのなら、簡単に意見を持てないのも無理はないですよね。
優しい人だから
最後に「優しい人だから」板挟みになってしまう残念な現実を紹介します。
優しい人は以下のような特徴があります。
- 共感力が高いので、相手の話を全て聞く
- 素直で謙虚なので、相手も話やすい
- 言葉遣いが柔らかいので、つい言葉に出てしまう
相手からするとすごく話しやすく、話を聞いてくれるため、言いたいことをどんどん言ってきます。
「相手の本音を引き出してあげたり、他の人が聞けないことを聞ける」といったメリットがある一方、強く当たられてしまう可能性があります。
正直なところ、意見をどんどん言って、問い詰めてきたりする人は、相手を選んでいます。
言い返してきたり、反抗してくる人には話をしたくないですからね。
優しいことはすごくいいところであり、直す必要はないですが、相手によってはその優しさを利用してくる人がいるので、注意したいですね。
解決方法ってあるの?
ここまでで、板挟みになってしまうパターンとその理由について紹介しました。
「いやもう板挟みなんてコリゴリ…」「こんな状態を何とかする方法教えてほしい!」と思っている人多いと思います。
ただし、私は解決方法が見つかっていません。
いくつか解決策を考えてはみましたが、性格が簡単に変わるわけではないし、無理に性格を変える方が辛かったりします。
私が考えた解決策となぜ実施できそうにないかを紹介します。
自分で勝手に決める
自分で全て決めれば、板挟みも減りますよね。
ただ、会社員である以上、会社の方針に従うしかないので、全てを自分で決めることはできないですよね。
なので、万事解決というわけにはならなさそうです。
どんな人にも意見をはっきり伝える
これはできる人にはできますが、できない人にとってはかなり頑張らないといけません。
相手が強い言葉を使ってきたり、立場を利用してきたりした相手に、こちらも強く出れる人はそもそも板挟みで悩むことが少ないです。
「無理なものは無理!」「こんなのやりたくない!」そう言える人は正直羨ましい…
板挟みにならない役職まで出世する
板挟みは基本的に相手より関係性が弱い時に発生するので、自分が偉くなると板挟みがなくなる可能性があります。
ただ、そこまで上り詰めることができるのはごく一部だし、上り詰めたとしても解決するとは限りません。
お客さまや、従業員、株主、取引先など関係する人は多いので、全く板挟みがなくなるというわけにはならないでしょう。
逃げる、誰かに押し付ける
多分これをしてしまうと、このことで悩んでしまいます。
「ああ、あの人に押し付けてしまった…」「逃げてしまったけど、よかったのか…」と一瞬は良くても、後で思い出してモヤモヤしてしまうと思います。
板挟みで悩む人は割り切れるほど心が強くないですからね。
キレる
正直キレることができれば苦労しないと思います。
そもそも職場でキレる人は板挟みをする側に回りがちですからね。
キレる前に心のブレーキがかかるし、キレてしまう状態までいくと、一旦休んだ方がいいと思います。
部署異動・転職する
個人的に一番いいと思ったのはこれですね。
とにかく環境を変えるのが一番楽だと思います。
ただどちらも、新たな職場で板挟みされないとは限らないので、必ず解決される訳ではないのが難点です。
まとめ
今回は内向的会社員が板挟みになるパターンと理由を紹介しました。
正直なところ、内向的な会社員は外交的な会社員よりも板挟みになりやすいと感じます。
こう考えるとやはり内向的な人の方が、若干不利な面が多いのかなと感じています。
過去記事も良ければ参考に見てみてください。
また、解決策を考えてみたものの、私にとって効果的な解決策は見つかりませんでした。
極力言葉遣いやその場の雰囲気に注意をしつつ、板挟みにならないように工夫をしていきたいなと考えています。
この記事を読んでくれた方が、板挟みの苦しみから少しでも解放されることを祈っています。